2013年8月19日月曜日

ザ・ロスチャイルドここだけの話(1)

「ザ・ロスチャイルド」ここだけの話 1話

去る7月24日に、東京丸の内にあるKITTE内JPカンファレンスホールにて、小説『ザ・ロスチャイルド』出版記念講演会が開催されました。
当日、あいにくの雨空で足元が悪いなかをお越しくださった参加者の皆さま、運営に携わってくださった家計の総合相談センターの皆さま、ダイヤモンド社の皆さまに、心より御礼申し上げます。

おかげさまで沢山の方に来場いただいて、盛況のうちに終えることができました。
ただ、「平日の夜、東京の会場に行くのは難しい。残念である」というお言葉も何件か頂きました。 講演会では、ロスチャイルド家とナポレオン・ボナパルトについて、執筆の過程で知り得たこと、見聞きしたことを紹介しました。

料理あり、音楽あり、絵画あり、歴史あり。小説を読むのに、単に筋書きだけ分かればよいという考え方もあると思いますが、歴史を舞台にした物語の場合、その背景として描かれる事柄がわかると、いっそう楽しく読んでいただけると思います。
そこで、当日お話した内容のダイジェストを、何回かで紹介していきます。『ザ・ロスチャイルド』をすでに読まれた方も、まだ読んでいないという方も、ぜひお楽しみください。

さて、第4回城山経済小説大賞をいただいた『ザ・ロスチャイルド』は、18世紀後半から19世紀はじめ、動乱のヨーロッパを舞台に繰り広げられた、英雄ナポレオンと金融ロスチャイルド家の影の戦い、経済戦争を題材に描かれた物語です。
このロスチャイルド一族、ヨーロッパでは広くその名が轟いていますが、日本では名前を聞いてすぐにピンとくるのは、金融機関や商社、それに飲食関係に勤めている方くらいかも知れません。 彼らは世界的に名の知られるユダヤ人金融財閥一族です。