tag:blogger.com,1999:blog-81590094904184145452024-03-13T19:26:15.015+09:00渋井真帆のカナダ留学日記家計の総合相談センター顧問で、<br>作家の渋井真帆さんが2012.6
月から12月の半年間、<br>カナダのバンクーバーに留学されていました。<br>
その留学日記を公開しています。家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comBlogger23125tag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-86992791429155820102014-04-06T00:54:00.001+09:002014-04-06T01:01:56.163+09:004月12日(土)からTV番組がスタートします!<p>こんにちは、渋井真帆です。<br>
春爛漫の4月、新しい生活や挑戦をスタートさせた人も多いと思いますが、私も新たなチャレンジに取り組んでおります。BS―TBSの全国放送で、歴史経済小説作家として番組を持つことになって2月から全国各地をめぐって撮影をしておりました。<br>
「<strong>にっぽん人物列伝―歴史に学ぶ危機管理の極意―</strong>」、4月12日(土)夜22:54~スタートです。</p>
<p>番組の概要をBS―TBSの資料から抜粋すると・・・、<br>
"地域で頑張る注目企業、その企業一つひとつが持つ物語がある。<br>
今の成功の裏には経営の苦しみ、決断が多くあったことであろう・・・。<br>
歴史経済小説作家の渋井真帆をナビゲーターに、企業を経営するうえでの「危機突破力」を先人のそれと重ねて、企業の成功を紐解いていく。"</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-9GWsEyQHY1A/U0An6thc7jI/AAAAAAAABV0/ffKLs29Av94/s1600/shibui-01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-9GWsEyQHY1A/U0An6thc7jI/AAAAAAAABV0/ffKLs29Av94/s400/shibui-01.jpg" /></a><br />2月末、真冬に春のファッション。寒い。</div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-ghJ0SRH72Wc/U0An6qGT9KI/AAAAAAAABVo/u8ywXKMPG7g/s1600/shibui-02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-ghJ0SRH72Wc/U0An6qGT9KI/AAAAAAAABVo/u8ywXKMPG7g/s400/shibui-02.jpg" /></a><br />第1回高知編、坂本龍馬と縁の深い桂浜で撮影</div>
<br />
<p>全国各地の戦国武将や明治の偉人にまつわる場所を訪ねて、彼らの危機突破力を知るとともに、その地域で頑張る企業を紹介する内容です。変化や競争の厳しいビジネス環境でも高い志と創意工夫、情熱で業績を上げ、地方から国内はおろか世界市場までも視野に入れる経営者の方々は魅力的で、その覚悟に貫かれた生き様はたくさんの感動を与えてくれます。毎週土曜日放送です。ぜひご覧ください。</p>
<p>にっぽん人物列伝―歴史に学ぶ危機管理の極意―<br>
BS―TBS(全国放送)<br>
<strong>2014 年4月12日(土)22:54~放送スタート、毎週土曜日</strong></p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-soG5x-nx5R8/U0An6jkSVjI/AAAAAAAABVs/n6s0GJItWKQ/s1600/shibui-03.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-soG5x-nx5R8/U0An6jkSVjI/AAAAAAAABVs/n6s0GJItWKQ/s400/shibui-03.jpg" /></a><br />高知を代表する売上高百億円企業、宮地電機㈱の宮地社長へインタビュー。</div>
<br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-AuCSiqPLYDE/U0An7SlPRlI/AAAAAAAABV4/mxN9euG0DK4/s1600/shibui-04.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-AuCSiqPLYDE/U0An7SlPRlI/AAAAAAAABV4/mxN9euG0DK4/s400/shibui-04.jpg" /></a><br />熊本編でのリハーサル中。熊本城、大好き。</div>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-91279130406771348732013-09-26T00:29:00.000+09:002013-09-26T00:29:07.303+09:00ザ・ロスチャイルドここだけの話(5) <p>1760年、ポンパドゥール夫人はブルゴーニュ地方で評判の高い、ロマネ村のぶどう畑の入手に乗り出します。
<br />その畑のワインは上質で、先代の太陽王ルイ14世が、健康薬代わりに毎夜スプーン一杯ずつ飲んでいたことで知られていました。 自らの権勢を誇示するため、夫人は畑の所有を熱望します。<br />
そこに横槍が入ります。平民出身の愛妾を快く思っていなかったコンティ公爵がより高い価格で対抗して、落札したのです。 畑はロマネ・ポンパドゥールとならず、ロマネ・コンティとなります。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-TSSkVVUNYtk/Uj_tqXgYs0I/AAAAAAAABJ0/RExk2NBRccg/s1600/maho1.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-TSSkVVUNYtk/Uj_tqXgYs0I/AAAAAAAABJ0/RExk2NBRccg/s320/maho1.png" /></a><br />ルーブル美術館(パリ)にて、ポンパドゥール侯爵夫人の肖像画と筆者</div>
<p>ポンパドゥール夫人は、報復措置でコンティ公を失脚させ、怒りにまかせてブルゴーニュワインを宮廷から締め出します。<br />代わりになる上質ワインを探すのに躍起になっていた夫人のもとへ、知事としてボルドー地方に赴任していたリシュリュー公爵が、シャトー・ラフィットを携えてやってきます。<br />余談ですが、公爵はマヨネーズを世に広めた人物です。現在でいえば敏腕な食のプロモーターですね。 夫人とルイ15世はラフィットを気に入り、ヴェルサイユ宮殿の晩餐会の御用達としました。 こうしてCh.ラフィットは「王のワイン」の名声を得ます。
</p>
<p>品質ばかりでなくその逸話も魅力的なラフィットの畑は、人々の垂涎の的で、入手は極めて困難でした。 ユダヤ人への反感もありました。<br />
それでもジェイムズ・ド・ロスチャイルドは37年間も粘り、ついに1866年、「王のワイン」の持ち主になります。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-hQ6A0IuV0RM/Uj_uKroTJaI/AAAAAAAABJ8/vdz_WE1Lc4g/s1600/wine5.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-hQ6A0IuV0RM/Uj_uKroTJaI/AAAAAAAABJ8/vdz_WE1Lc4g/s200/wine5.png" /></a><br />ジェイムズ・ド・ロスチャイルド</div>
<p>ロスチャイルド・ジャパンの方と取材でお会いしたときの話です。<br />「シャトー・ラフィットをいくらでも飲めるなんて、羨ましいですね」と言ったところ、「一級格付けのシャトー・ラフィットの生産は少量で、高く売れますから、めったなことでは飲みませんよ」との答えが返ってきました。<br />
お客さまをもてなすときも、もっぱらセカンドワインだとか。 お金持ちでいくらでも高級なワインを飲んでいるのだろうなあ、などと勝手に想像していましたが、実際は、そんなこともなく、ひたすらビジネスに徹しているようです。</p>
<p>値ごろなセカンドワインといっても侮ってはいけないのだとか。 まさにここだけの話、年によってセカンドワインが1級のCh.ラフィットと同水準、もしくは超えることがあるそうです。<br />誕生日や記念日に奮発してみるのもいいかもしれません。</p>家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-47838446527076802162013-09-26T00:10:00.000+09:002013-09-26T00:10:14.485+09:00ザ・ロスチャイルドここだけの話(4) <p>「王のワイン」と異名をとるシャトー・ラフィットは、1868年にロスチャイルド五兄弟の末子ジェイムズが新たな所有者となりました。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-y9kLKI3wd8E/Uj_r1Sj4vKI/AAAAAAAABJg/l8LDciNysb0/s1600/wine3.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-y9kLKI3wd8E/Uj_r1Sj4vKI/AAAAAAAABJg/l8LDciNysb0/s200/wine3.png" /></a><br />Ch.ラフィット2008年</div>
<p>元々ラフィットとムートンは隣同士の地続きの畑で、セギュール家が所有していました。<br />
ヴァレンタインの時期に、大きなハートが印象的なエチケットのワインを見かけたことがありませんか。 あの赤ワインはCh.カロン・セギュールといって、ボルドーの3級格付けワインです。<br />
この畑を愛したのが〝葡萄畑の王子″と呼ばれたニコラス・ド・セギュール侯爵です。 彼は18世紀当時、Ch.ラフィットを所有していたにもかかわらず、カロンのシャトーの門柱に「我、ラフィットを造りしが、我が心カロンにあり」と彫らせました。ハートのエチケットは、このセギュール侯爵のカロンの畑への情熱に因んだものです。<br />
友人たちは侯爵の行為に驚きます。 この頃すでにラフィットが「王のワイン」として名声を確立していたからです。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-WJwGydMuc5g/Uj_sathq6aI/AAAAAAAABJo/ov_fEPcHs9M/s1600/wine4.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-WJwGydMuc5g/Uj_sathq6aI/AAAAAAAABJo/ov_fEPcHs9M/s200/wine4.png" /></a><br />Ch.カロン・セギュール「恋人たちのワイン」として人気</div>
<p>なぜCh.ラフィットが「王のワイン」と称されるようになったのか。 そのきっかけを作ったのが、世界で最も有名なワインといわれるロマネ・コンティです。<br />
時代は18世紀中頃、マリー・アントワネットが断頭台の露に消える30年ほど前です。悲劇の王妃は、まだ、フランスに輿入れしてきていません。 この時期、ヴェルサイユ宮殿に君臨していたのはポンパドゥール夫人、ルイ15世の公式愛妾です。彼女の名前をつけたパン屋さんが日本にあります。 フランスパンを発案したといわれる夫人に、敬意を表して名付けたと聞いたことがあります。
</p>家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-71120237596588974622013-09-23T16:18:00.003+09:002013-09-23T16:18:29.150+09:00ザ・ロスチャイルドここだけの話(3) <p>「ザ・ロスチャイルド」ここだけの話 2話</p>
<p>(本稿は、去る7月24日、東京・丸の内KITTE内JPカンファレンスホールで開催された、小説「ザ・ロスチャイルド」出版記念講演会の内容が元になっています)</p>
<p>ワイン愛好家たちは「ロスチャイルド」の名を聞いて心を躍らせます。<br />
フランスでもボルドー産赤ワインは別格ですが、その最上とされる一級格付けは、Ch.(シャトー)ラフィット、Ch.マルゴー、Ch.ラ・トゥール、Ch.オー・ブリオン、Ch.ムートンの5つのシャトーのみです。 このうちラフィットとムートンの2つをロスチャイルド家が所有しています。<br />
ラフィットがフランス・ロスチャイルド家(五男ジェイムズ系)、ムートンがイギリス・ロスチャイルド家(三男ネイサン系)です。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://4.bp.blogspot.com/-i1m84V3JxWA/Uj_plO_fq8I/AAAAAAAABJM/nclBwzoDyxE/s1600/wine.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://4.bp.blogspot.com/-i1m84V3JxWA/Uj_plO_fq8I/AAAAAAAABJM/nclBwzoDyxE/s320/wine.png" /></a><br />ボルドー5大シャトーのワインたち</div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-Gx96oGA83qs/Uj_qV-NACAI/AAAAAAAABJY/Z5zCVbUgGfM/s1600/wine2.png" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-Gx96oGA83qs/Uj_qV-NACAI/AAAAAAAABJY/Z5zCVbUgGfM/s200/wine2.png" /><br />Ch.ムートン2003年</a></div><p>まずご紹介するのはシャトー・ムートンです。<br />
ナサニエル・ド・ロスチャイルドが1853年にシャトーを購入しました。 この人物は、小説「ザ・ロスチャイルド」の主人公ネイサン・マイヤーの四男です。<br />
写真は2003年のボトルです。2003年はナサニエルがシャトーを購入してから150周年ということで、エチケット(ラベル)にはナサニエル本人の肖像画と購入時の契約文書があしらわれた、特別なものになっています。</p>
<br />
<p>ムートンのエチケットの意匠は年ごとに変わり、当代の偉大な画家や彫刻家たちへ依頼されます。<br />
シャガール、パブロ・ピカソ、ジャン・コクトー、マリー・ローランサン、ミロ、サルバドール・ダリ、アンディ・ウォホール、バルテュス…近代・現代美術の巨匠たちの手によるラベルは、もはや〝飲むため″のワインの域を超えて、芸術的価値の高いコレクターズ・アイテムとなっています。</p>
<p>日本人では、1979年に堂本尚郎が、1991年にSetsuko(バルテュス夫人でもある)がデザインを手掛けました。 どちらも未年のエチケットで、もしかしたら2015年は、日本人アーティストによってデザインされたものを目にできるかもしれません。</p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-84081663120009967292013-08-19T11:15:00.000+09:002013-08-19T11:15:24.348+09:00ザ・ロスチャイルドここだけの話(2)<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-ezw_w5awrPU/UhF-qAPwZkI/AAAAAAAABGo/a4HKV9VrGEg/s1600/flag.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-ezw_w5awrPU/UhF-qAPwZkI/AAAAAAAABGo/a4HKV9VrGEg/s400/flag.jpg" /></a></div>
<p>上の2つの紋章は、ロスチャイルド家とナポレオン・ボナパルトのものです。 左の鷲が翼を広げているのがナポレオンのもの、右の5本の矢がロスチャイルドの家紋です。<br />
周囲の文字はモットーを表し、ラテン語で(Concordia、Integritas、Industria)協調、完全、勤勉とあります。 なぜロスチャイルドの家紋が5本なのか?小説「ザ・ロスチャイルド」に由来のエピソードを織り込みました。読んでみてください。<br />
もしかすると由来のエピソードを知って、「あれっ?戦国武将のあの親子の話に似ているな」と思われるかも知れません。 実は著者である私も、はじめてロスチャイルド家の5本の矢の逸話を知ったとき、そう感じました。</p>
<p>調べてみると、ヨーロッパ各地や中東、中国など世界中に類似の話が存在しています。 そして最後に行き当たるのが古代スキタイ国、紀元前6世紀から3世紀頃まで黒海南部から中央アジアにかけて繁栄していた騎馬民族国家です。<br />
この頃の中国は春秋時代、孔子が活躍した時代です。ヨーロッパの地中海沿岸では古代ギリシアが繁栄していました。
</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-4KLc1t1h9Mo/UhF_PMlMrEI/AAAAAAAABG8/ue_iAzVtdgQ/s1600/001.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-4KLc1t1h9Mo/UhF_PMlMrEI/AAAAAAAABG8/ue_iAzVtdgQ/s1600/001.jpg" /></a><br />有名な「スキタイの黄金」美術<br />エルミタージュ博物館所蔵</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://4.bp.blogspot.com/-1D0UCrpAnsI/UhF_PGt6lVI/AAAAAAAABG4/7ZYndJJotl8/s1600/002.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://4.bp.blogspot.com/-1D0UCrpAnsI/UhF_PGt6lVI/AAAAAAAABG4/7ZYndJJotl8/s1600/002.jpg" /></a><br />現代の技術では復元できない</div>
<p>スキタイと古代ギリシアの都市(ポリス)のいくつかは交流があり、スキタイの「矢の話」は古代ギリシア時代に生きた歴史家ヘロドトスの記述に残されています。<br />
スキタイは地理的位置から中国とも交流があったと考えられますから、スキタイの故事が西と東の両方に広まり、2千年以上もの長い間、語り継がれたのだろうと思います。それだけ人の心に訴える話なのでしょう。</p>
<p>実はここだけの話、ロスチャイルド家の方々は、五本の矢のエピソードについて日本人から「オリジナルはどちらですか」とたずねられると、「きっと毛利家ですよ」と答えるのだとか。さすが、如才ないですね。見習うことにします。</p>
<p>次回は小説「ザ・ロスチャイルド」とワインの華麗なる話をお送りします。</p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-20412650862925598742013-08-19T11:10:00.000+09:002013-08-19T11:10:06.362+09:00ザ・ロスチャイルドここだけの話(1)<p>「ザ・ロスチャイルド」ここだけの話 1話</p>
<p>去る7月24日に、東京丸の内にあるKITTE内JPカンファレンスホールにて、小説『ザ・ロスチャイルド』出版記念講演会が開催されました。<br />
当日、あいにくの雨空で足元が悪いなかをお越しくださった参加者の皆さま、運営に携わってくださった<a class="" href='http://www.happylife.ne.jp/' target="_blank" title='家計の総合相談センター(名古屋・東京品川・大阪梅田) - 家計のこと相談して幸福な人生を送りましょう。'>家計の総合相談センター</a>の皆さま、ダイヤモンド社の皆さまに、心より御礼申し上げます。</p>
<p>おかげさまで沢山の方に来場いただいて、盛況のうちに終えることができました。<br />
ただ、「平日の夜、東京の会場に行くのは難しい。残念である」というお言葉も何件か頂きました。 講演会では、ロスチャイルド家とナポレオン・ボナパルトについて、執筆の過程で知り得たこと、見聞きしたことを紹介しました。</p>
<p>料理あり、音楽あり、絵画あり、歴史あり。小説を読むのに、単に筋書きだけ分かればよいという考え方もあると思いますが、歴史を舞台にした物語の場合、その背景として描かれる事柄がわかると、いっそう楽しく読んでいただけると思います。<br />そこで、当日お話した内容のダイジェストを、何回かで紹介していきます。『ザ・ロスチャイルド』をすでに読まれた方も、まだ読んでいないという方も、ぜひお楽しみください。</p>
<p>さて、第4回城山経済小説大賞をいただいた『ザ・ロスチャイルド』は、18世紀後半から19世紀はじめ、動乱のヨーロッパを舞台に繰り広げられた、英雄ナポレオンと金融ロスチャイルド家の影の戦い、経済戦争を題材に描かれた物語です。<br />
このロスチャイルド一族、ヨーロッパでは広くその名が轟いていますが、日本では名前を聞いてすぐにピンとくるのは、金融機関や商社、それに飲食関係に勤めている方くらいかも知れません。 彼らは世界的に名の知られるユダヤ人金融財閥一族です。</p>家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-62535414614741847542013-07-27T10:55:00.001+09:002013-07-27T10:55:14.643+09:00渋井真帆さんの出版記念講演会<p>7月24日に、東京丸の内のKITTEにありますJPカンファレンスホールで、渋井真帆さんの出版記念講演会が開催されましたので、その様子をご紹介いたします。</p>
<p>200名以上の方にお申し込みをいただき、たくさんの方にご来場いただきました。<br />第1部の講演では、城山三郎経済小説大賞の受賞作品「ザ・ロスチャイルド」の取材話、当時の芸術家達の話から現在のロスチャイルド家の様子。<br />
また面白く本を読むコツ、読んでほしいポイントなどをお話しくださいました。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-QEmjebdkFn4/UfMagF9e-EI/AAAAAAAAA_M/RPi_x1ZFFQQ/s1600/IMG_8830.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-QEmjebdkFn4/UfMagF9e-EI/AAAAAAAAA_M/RPi_x1ZFFQQ/s400/IMG_8830.JPG" /></a></div>
<br />
<p>第2部では、佐高信氏との対談でした。<br />
佐高先生のストレートなお話に、真帆さんも時にはタジタジになりながらも、笑い声がたくさんの対談となりました。<br />次回作についてのお話もありましたので、そちらも楽しみにしたいですね。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-fsLu9ARaeOE/UfMajAIav6I/AAAAAAAAA_s/kM-1UrE7xMk/s1600/IMG_8875.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-fsLu9ARaeOE/UfMajAIav6I/AAAAAAAAA_s/kM-1UrE7xMk/s400/IMG_8875.JPG" /></a><br />スライドショーでもご覧いただけます</div>
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<p>当日は、20代~90代までの方がご参加頂きました。<br />この模様は、週刊ダイヤモンド8月に掲載されますので、そちらも楽しみにお待ちいただければと思います。</p>家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-6798866023546382632013-06-26T00:41:00.001+09:002013-06-26T00:41:27.302+09:007/24(水) 出版記念セミナーが開催されます<p>7/24(水)に東京丸の内で「ザ・ロスチャイルド」の出版記念セミナーが開催されます。<br />場所は、KITTEがございますJPタワーホール 4Fになります。</p>
<img src="http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kaeru333/20130621/20130621125234.png" alt="働く女性のための経済セミナー" width="600" />
<p>城山三郎経済小説大賞の選考委員でもあった作家佐高信氏にもご参加いただきます。 渋井さんのサイン会も行われますので、ぜひご参加いただければと思います。</p>
<p align="center"><a class="" href='https://pro.form-mailer.jp/fms/9f482d3424014' target="_blank" title='『家計の総合相談センター:東京セミナー申込み』'><img src="http://www.happylife.ne.jp/images/btn-input.png" alt="" width="180" style="margin:25px;" /></a></p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-31484854402333782592013-06-26T00:19:00.000+09:002013-06-26T00:19:29.454+09:00『ザ・ロスチャイルド』が出版されました<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-KCJuiqs7BeA/Ub-4Aav6NVI/AAAAAAAAA9g/I6_yTR6A5Ic/s1600/02474-4-thumb-208xauto-23472.jpg" imageanchor="1" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-KCJuiqs7BeA/Ub-4Aav6NVI/AAAAAAAAA9g/I6_yTR6A5Ic/s640/02474-4-thumb-208xauto-23472.jpg" /></a></div>
<p>渋井真帆さんの新刊、第4回城山三郎経済小説大賞を受賞された『ザ・ロスチャイルド』が6月21日にダイヤモンド社より出版されました。</p>
<p>内容は、19世紀にのヨーロッパ全土を震撼させた2人の怪物、ナポレオン・ボナパルトとネイサン・マイヤー・ロスチャイルド。2つの正義、2つの理想、男たちが目指したものは何だったのか? 世界を牛耳る金融王国の原点が描かれています。</p>
<p><a class="" href='http://www.diamond.co.jp/book/9784478024744.html' target="_blank" title='ザ・ロスチャイルド | 渋井真帆 著 | 書籍 | ダイヤモンド社'>ザ・ロスチャイルド | 渋井真帆 著 | ダイヤモンド社</a><br>
<a href=""http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447802474X/kaerusblog-22/ref=nosim/"" name=""amazletlink"" target=""_blank"">ザ・ロスチャイルド | Amazon</a></p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-5421102781044777132013-06-18T10:25:00.000+09:002013-06-18T10:26:03.878+09:00第五回 : ヨーロッパひとり旅 (3)<p> 1週間ほど経って、ホテルの部屋の窓から、朝陽を浴びるフィレンツェの大聖堂を眺めていたとき、日本から国際電話をもらいました。</p>
<p>「『ザ・ロスチャイルド』が第4回城山三郎経済小説大賞に決まったよ、おめでとう」<br>
半年間離れていた、夫の嬉しそうな声が聞こえてきます。</p>
<p>「感想は?」<br>
「ありがとうの言葉で胸がいっぱい」<br>
私は電話を切ると、窓を開けて大きく伸びをしました。<br>
半年間、多くの人たちのやさしさに助けられてきたと思う。 日本で大人の留学を応援してくれた人、異国の地で手を差し伸べてくれた人。<br>
心から感謝します。</p>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-DkmiJcz8qn0/Ubvg6hJDtZI/AAAAAAAAA8o/nTzKOrSH2W0/s1600/maho05.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-DkmiJcz8qn0/Ubvg6hJDtZI/AAAAAAAAA8o/nTzKOrSH2W0/s400/maho05.jpg" /></a><br />ここから色々な場所に行けるとおもうとワクワクします</div>
<br><br>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-Qy1Co9ZTKAc/Ubvg6Uu3E4I/AAAAAAAAA8c/3l7PedEF3v0/s1600/maho04.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-Qy1Co9ZTKAc/Ubvg6Uu3E4I/AAAAAAAAA8c/3l7PedEF3v0/s400/maho04.jpg" /></a><br>ベニスのゴンドラ、おひとりさま</div>
<br><br>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-BZIxdWu8jC4/Ubvg5U4Co-I/AAAAAAAAA8E/5VjIQkXus_Q/s1600/maho03.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-BZIxdWu8jC4/Ubvg5U4Co-I/AAAAAAAAA8E/5VjIQkXus_Q/s400/maho03.jpg" /><br>フィレンツェにて</a>
<br><br>
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-xl_2wJ0rxLc/Ubvg5ONw7nI/AAAAAAAAA8A/YnCESzEcz9E/s1600/maho02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-xl_2wJ0rxLc/Ubvg5ONw7nI/AAAAAAAAA8A/YnCESzEcz9E/s400/maho02.jpg" /></a><br />パリでの一コマ:カプチーノでひと休み</div>
<br><br>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-JZ-4rLFgr8I/Ubvg5OxoMCI/AAAAAAAAA78/dJWvL6tiEqo/s1600/maho01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-JZ-4rLFgr8I/Ubvg5OxoMCI/AAAAAAAAA78/dJWvL6tiEqo/s400/maho01.jpg" /></a><br>パリの素敵な風景</div>家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-20226603420543932172013-06-16T15:18:00.002+09:002013-06-16T15:18:31.302+09:00第五回 : ヨーロッパひとり旅 (2)<p>訪れた場所はどれも魅力的でしたが、ベルギーのワーテルローがとくに印象に残っています。<br />
英雄ナポレオン・ボナパルトの最後の戦場として歴史に名高いわりに、交通が不便で、観光化もされていません。 それでも歴女の私にとっては、ローカル列車と徒歩20分、タクシー20分を乗り継いでも訪れたい場所です。<br />
ところが帰り用に予約したタクシーがやってきません。運転手さんの携帯に電話してもつながりません。 管理事務所らしき建物もすでに閉館して、日もとっぷり暮れてしまいました。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-0JipHKNZWwM/UbvkLfpL3II/AAAAAAAAA9I/GcjeZz7o3Q4/s1600/maho08.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-0JipHKNZWwM/UbvkLfpL3II/AAAAAAAAA9I/GcjeZz7o3Q4/s400/maho08.jpg" /></a><br />ワーテルロー古戦場、ライオンの丘にて</div>
<p>こんな異国の原っぱにひとり残されても焦らないのは、「四十にして惑わず」の年頃のせいかも、などと考えながら辺りを歩いてみると、少し先に明かりの灯った建物が見えます。 丸太小屋風のつくりで、地元の人たちが集まる居酒屋のようでした。 窓から中をのぞいてみると、19世紀初めのフランス兵や将校の格好をした人たちが、ビールジョッキを手に楽しそうに歌っています。 私は好奇心に駆られて居酒屋の木扉を開けました。歌が止んで、人々の視線が一斉に集まります。<br />
「<strong>Bonsoir</strong>」と笑顔であいさつすると、向こうも「Bonsoir」と返してくれました。<br />
彼らは英語を若干は理解できるけれど、フランス語しか話せないそう。 私のほうは少しならフランス語を解するけれど、話すのは苦手。相手はフランス語、こちらは英語で話すという奇妙な会話が続きました。</p>
<p>居酒屋にいた地元の人たちは親切で、ブリュッセル駅行の直行バスがあることを教えてくれ、バス停までの地図と時刻をメモに書いてくれました。<br />
「皆さんのコスチュームは、ナポレオン1世時代のフランス軍のものですよね」<br />
帰りの交通手段のめどがついたところで、気になっていた質問をしてみます。<br />
「今日は練習日だったんだ」<br />
「練習?」</p>
<p>「ああ、『14番目のナポレオンの露営』イベントの練習さ」<br />
200年ほど前のワーテルローの戦いを記念して、戦いがあった6月18日前後に、毎年イベントが開催されるのだとか。<br />
「露営の様子や食事、戦闘を当時のままに再現するんだ。今日は戦闘の練習をやったよ。ちなみにナポレオンとウェリントン、贔屓はどちらかい?」<br />
「J'aime beaucoup Napol?on!」(ナポレオンが大好き!)<br />
「じゃあ、われわれの仲間だ。出会いに乾杯!」<br />
ベルギービールを飲みながら、ナポレオン談義に花を咲かせました。 どこの国でも、歴男・歴女は分かりあえるものです。 タクシーが来なくて結果よかった。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-Jt6cdrTzeZs/Ubvg7XC2HVI/AAAAAAAAA88/8q1lvm7qbXc/s1600/maho09.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-Jt6cdrTzeZs/Ubvg7XC2HVI/AAAAAAAAA88/8q1lvm7qbXc/s400/maho09.jpg" /></a><br />地元の人から二角帽をかぶせてもらう、シアワセ。</div>
<br /><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-vKm1OTKbMl8/Ubvg7h9Bb0I/AAAAAAAAA84/g_tScoz5jBM/s1600/maho10.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-vKm1OTKbMl8/Ubvg7h9Bb0I/AAAAAAAAA84/g_tScoz5jBM/s400/maho10.jpg" /></a><br />200年前、ナポレオンは戦い、敗れた。</div>
<br />家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-82915509452079140972013-06-15T12:38:00.000+09:002013-06-15T12:51:15.589+09:00第五回 : ヨーロッパひとり旅 (1)<p>5か月間のカナダ生活を終えて、私はヨーロッパへ旅立ちました。半年にわたる海外滞在の最後の1か月間で、次回小説の取材も兼ねて、ヨーロッパ各地を巡ることにしたので、日程をご紹介します。</p>
<p>10月29日 バンクーバー発、台湾経由で成田へ(飛行機)<br />
10月30日 成田着<br />
11月 1日 成田発、ロンドンへ(飛行機)<br />
11月 9日 ロンドンからユーロスターに乗ってブリュッセルへ、<br />
滞在中、ローカル列車でワーテルローへ!<br />
11月11日 ブリュッセルからタリスに乗ってパリへ<br />
11月19日 パリからTGVに乗ってトリノへ、トリノからユーロスターイタリア(Frecciarossa)に<br />
乗り換えてフィレンツェへ<br />
11月22日 フィレンツェからユーロスターイタリア(Frecciargento)に乗ってヴェネツィアへ<br />
11月25日 ヴェネツィアからユーロスターイタリア(Frecciargento)に乗ってローマへ<br />
11月29日 ローマからロンドンへ(飛行機)<br />
11月30日 ロンドン発、成田へ(機中泊)<br />
12月 1日 日本帰国</p>
<p>今回の旅では列車を主に利用しました。主要都市以外の風景に接したいのと、他国同士が地続きであるという、日本にない地理的特徴を体感したかったからです。飛行機、列車は各社ホームページ、ホテルはHotels.comやBooking.comにネットでアクセスして、バンクーバー滞在中に手配済です。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-lwH_Elia0zI/Ubvg6A1el2I/AAAAAAAAA8M/N2jlYSQI0vM/s1600/maho06.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-lwH_Elia0zI/Ubvg6A1el2I/AAAAAAAAA8M/N2jlYSQI0vM/s400/maho06.jpg" /></a><br />フランス・ベルギー・オランダ・ドイツを結ぶ高速列車Thalys(タリス)</div>
<br /><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-8oBLX_hzzsA/Ubvg630jjzI/AAAAAAAAA8k/jzPCG-YujgE/s1600/maho07.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-8oBLX_hzzsA/Ubvg630jjzI/AAAAAAAAA8k/jzPCG-YujgE/s400/maho07.jpg" /></a><br />パリ北駅</div>
<br />
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-72389072166601681482013-06-03T09:42:00.000+09:002013-06-03T09:42:50.093+09:00第四回 : イチローを観にNYヤンキーススタジアムへ (3)<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-ZAYLifTwBnY/UahAVLFlB5I/AAAAAAAAA50/IXsl0B6aIf0/s1600/ny05.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="http://4.bp.blogspot.com/-ZAYLifTwBnY/UahAVLFlB5I/AAAAAAAAA50/IXsl0B6aIf0/s320/ny05.png" width="320" /></a><br />打席に立つイチロー選手</div>
<br />
<p>「お姉ちゃん、ファールボール取ったら僕にちょうだいね」<br />
前の座席の男の子が振り向いて、青い目をくりくりさせながら頼んできました。</p>
<p>「お姉ちゃんは素手だからな、俺がこのグローブで取ってやるよ」<br />
と、隣の席の男性。今日のピッチャーはCCサバシアだから、相手チームの攻撃陣はボールを引っかけてファールばかり出るだろうとのこと。<br />
けれどファールはなかなか飛んできません。 7回攻守替えの頃には男の子も半ベソ気味。</p>
<p>すると隣の男性が立ち上がり、一塁に向かって大声で叫びました。<br />
「おーい、スウィッシャー。この将来の大リーガーboyにボールを投げてやってくれ」<br />
直後、スウィッシャー選手がキャッチボールで使っていたボールが、男性のグローブに吸い込まれました。<br />
「これがアメリカ野球の文化なのさ」<br />
ボールを男の子に渡しながら、彼が誇らしそうに胸を張ったのが印象に残っています。
</p>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-K7GZCKE8b2E/UahAVP4wBiI/AAAAAAAAA54/p7MFKQc8peg/s1600/ny06.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="http://4.bp.blogspot.com/-K7GZCKE8b2E/UahAVP4wBiI/AAAAAAAAA54/p7MFKQc8peg/s320/ny06.png" width="320" /></a><br />ボールを手にしてご満悦</div>
<p> </p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-11417986476029505282013-06-01T09:48:00.000+09:002013-06-01T09:48:31.240+09:00第四回 : イチローを観にNYヤンキーススタジアムへ (2)
<p>「ticketmaster.comのサイトをこまめにチェックしてみるといいよ」<br />
と、教えてくれたのは個人レッスンをお願いしていたシカゴ出身のAnthony。<br />
「法人が接待用にキープしたチケットが、何らかの理由でディスカウントして売られることが意外とあるんだ」<br />
「そんなチケットは一瞬で買われてしまうわ」と、私。<br />
「そうでもないさ。内野席は高価だって思い込みがあるから、たいていの人は空きをチェックすらしないんだ」</p>
<p>なるほどと朝、昼、晩サイトをチェックしていたら、本当に出てきました。8月29日の対ブルージェイズ戦、エリア14Bの6列6番、1塁側の前から6列目の席です。嬉しいことに予算内での購入です。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://1.bp.blogspot.com/-6Kgu4P5iVsI/UahAUQwyBLI/AAAAAAAAA5g/bv1UDE2xoQo/s1600/ny04.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-6Kgu4P5iVsI/UahAUQwyBLI/AAAAAAAAA5g/bv1UDE2xoQo/s320/ny04.png" width="280" /></a><br />座席にもヤンキースのマークが!</div>
<br />
<p>当日はタイムズ・スクエアのホテルから地下鉄に乗って161St. Yankee Stadium駅へ。<br />
売店で購入したヤンキースTシャツに着替えて、いざ球場に足を踏み入れます。まず驚いたのは天然芝の美しさです。<br />
濃い緑色、グランドの赤茶けた土色、その向こうに広がる初秋の澄みきった青い空。ウォーミングアップやキャッチボールをしながら、観客の呼びかけに気さくに応える選手たち。野外のピクニックにやってきたような、伸びをしたくなる開放的な空間です。とにかくフィールドと観客の距離が近い。フェンスも無しです。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-BMgEPd3H0Rg/UahAUOQKz7I/AAAAAAAAA5c/V5GGiKIAnUQ/s1600/ny02.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-BMgEPd3H0Rg/UahAUOQKz7I/AAAAAAAAA5c/V5GGiKIAnUQ/s320/ny02.png" width="320" /></a><br />フェンスなしのスタジアム</div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/--nc4EItyrGA/UahAUT3Z_tI/AAAAAAAAA5k/100Fk2coUlc/s1600/ny03.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="http://4.bp.blogspot.com/--nc4EItyrGA/UahAUT3Z_tI/AAAAAAAAA5k/100Fk2coUlc/s320/ny03.png" width="239" /></a><br />ウォーミングアップ中のイチロー選手</div>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-39000949305160964812013-05-31T15:13:00.000+09:002013-05-31T15:13:41.835+09:00第四回 : イチローを観にNYヤンキーススタジアムへ (1)<p>たしか7月下旬だったと記憶しています。 夕ご飯の友にMLB(メジャーリーグ野球)中継でも観ようかとTVをつけました。<br />映ったのはシアトルで開催されているヤンキース対マリナーズの夜試合。</p>
<p>マリナーズの本拠地シアトルは、バンクーバーから南に向かって230キロほど、車なら2時間半の距離です。<br />MLB観戦のバスツアーも出ているので、滞在中にイチロー選手の雄姿を見に行くつもりでした。</p>
<br />
<p>ビールを冷蔵庫から取りだし、テーブルについてTVの画面を見た途端、私は「あっ」と声をあげました。<br />
イチロー選手が敵のNYヤンキースのユニフォームを着て打席に立っているのです。 しかも背番号は「51」でなく「31」。</p>
<p>ドッキリか、それとも何かのアトラクションか。やがてヤンキース側の攻撃が終わり、イチローは一塁側ベンチではなく、敵の3塁側ベンチへ駆けていきました。 この瞬間、ようやく私は状況を飲み込めました。<br />
イチローはヤンキースへ移籍したのです。 TVの解説によれば、その日の午後、シーズン途中での移籍発表記者会見が行われたのだという。<br />
わずか3時間後、イチローは新たなユニフォームに袖を通し、古巣のチーム相手に、古巣のグランドで試合に臨んだのでした。</p>
<br />
<p>NYに行こうと、次の瞬間には心を決めました。<br />ベーブ・ルース、ジョー・ディマジオといった野球史に残るスター選手を輩出した名門ヤンキースとイチローの組み合わせは見逃せません。<br />
現役でもジーターやAロッド、リベラ、サバシアなどオールスター級の選手が揃っています。</p>
<p>ひとりで初NY旅行はいささか気が張りますが、メジャーリーグファンとしては、人生に一度はヤンキースタジアムで試合観戦したいものです(と、野球好きのアメリカ人なら誰でも願うのだとか)。</p>
<p>問題は観戦チケットの入手です。 メジャーリーグで最も人気のあるヤンキースの本拠地戦チケットは入手困難。<br />
ほとんどの席が年間シートで、一般発売される枚数は前売り券すらごくわずか。2009年に新しいスタジアムになってからは世界中の野球ファンが訪れるようになり、一層むずかしくなっているそう。</p>
<p>旅行会社のツアーに参加する方法もありますが外野席です。 バックネット裏とはいかなくても、やっぱり内野席10列以内で観たい。<br />だけど予算は200ドル以内。旅行会社に個人手配の相談をすると、内野席チケットは額面でも500から1000ドル以上すると教えられました。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-wJo_94mgELs/Uag--7UhWoI/AAAAAAAAA5Q/hdCYu3HnkBE/s1600/ny01.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="http://2.bp.blogspot.com/-wJo_94mgELs/Uag--7UhWoI/AAAAAAAAA5Q/hdCYu3HnkBE/s320/ny01.png" width="239" /></a><br />Mr.NYヤンキースことジータ選手</div>
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-wJo_94mgELs/Uag--7UhWoI/AAAAAAAAA5Q/hdCYu3HnkBE/s1600/ny01.png" imageanchor="1"><br /></a>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-12863325435520082452013-03-16T01:05:00.000+09:002013-03-18T14:06:06.148+09:00第三回 : 渋井式、海外での友人のつくり方 (3)<p>私は3人の言葉を聞いて驚きました。3人ともグループワークのときは、取り付くしまもなく素っ気なかったのです。<br />
「あのときは、Mahoが出来ないことを知らなかったのよ」とM。</p>
<p>「事情を知ったからには協力するから、もうしばらく頑張ってみなよ」とJも言います。<br />
「よし決定!」と声をあげたのはEでした。「私たちがサポートするって約束するから、Mahoも必ず授業に出席するって約束してね」</p>
<p>「初めて会った私を、どうして助けようとしてくれるの?」<br />
「だって、それは…」3人がほぼ同時に答えました。「相手が困っていると知ったら、手助けするのが当たり前でしょ」</p>
<p> </p>
<p>彼女たちの言葉がヨーロッパの、そして米国大陸に住む人々の文化なんだということが、その後の経験を通して私にも理解できました。<br />
とくにヨーロッパ系の人々にはそれが顕著だと思います。一見すると冷たい印象があるけれど、相手が困っていると知れば、精一杯手助けしようとしてくれる。といっても、彼らはこちらが困っていることを察してはくれません。</p>
<p>しっかり言葉で伝えないかぎり、気づいてくれません。数ヵ月後、ヨーロッパを列車でひとり旅したときにも、それをしみじみ実感しました。<br />言葉にさえして自分の欲していることを頼めば(その理由も説明できればなお良し)、相手のできることなら大抵やってくれます。できないときも、その理由をきちんと説明してくれるので、こちらも対応しやすいです。</p>
<p> </p>
<p>E、M、Jとは多くのことを語り合いました。「Mahoの英語の勉強になるから」と、彼女たちが色々な場所に引っ張ってくれたおかげで、沢山の経験をし、ヨーロッパ、中南米を中心に多くの国の人々と接することができました。</p>
<p>そうした交流を通して、彼らが「討論」を好むことを知ったのもいい勉強になりました。とくに社会や政治、経済システムの国ごとの違いに関するテーマは、誰しも好んだのが印象的でした。彼らに言わせると、日本人はあまりその類の話をしてくれないそうです。</p>
<p>そのためか、私がビジネス経験も踏まえて話をすると、たどたどしい英語でも熱心に耳を傾けてくれました。もちろん、彼らも私に分かるレベルの英語で、熱心に自分たちの国のシステムについて説明してくれました。</p>
<p>私の英語力が少しは上達したのは、彼らとのこうした討論のおかげです。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-yQFz2_EAiM0/UUaglXK9g1I/AAAAAAAAA4Q/Ve5GuND-S_s/s1600/maho3-4.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="239" src="http://2.bp.blogspot.com/-yQFz2_EAiM0/UUaglXK9g1I/AAAAAAAAA4Q/Ve5GuND-S_s/s320/maho3-4.jpg" width="320" /></a></div>
<p> </p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-2014685117758442622013-03-16T00:59:00.001+09:002013-03-16T01:01:02.260+09:00第三回 : 渋井式、海外での友人のつくり方 (2)<p>授業開始10分後には、スタッフの言葉を鵜呑みにした自分を呪いました。CBSラジオ二ユースの書き取りなんて難易度トリプルA級です。</p>
<p>現地のカナダ人たちが日常生活で聞くラジオ報道を完璧に聞きとって、その場でノートに書くなんて私には無理。<br />そんなレベルに達していたら、語学学校にそもそも通いません。</p>
<p>右隣の生徒のノートをそっと覗いてみると、出来ています。ペンを持った手がすごい速さで動いています。<br />
左隣も、前も、左右斜め前も同じ。圧倒されてぼんやりしていると、</p>
<p>「Maho、まじめに授業に取組みなさい」<br />
と、先生からの厳しい声が…。まじめにやっているけれど、分からない、出来ないんです。</p>
<p>ラジオから流れてくるアナウンサーの英語が早いし、おまけに専門用語が多くて分からない。90分後、ようやく休憩に入って、私は筆記道具をカバンにしまい始めました。</p>
<p>途中棄権は嫌ですが、ここまでレベルが高過ぎると仕方がありません。リスニングクラスはあきらめて、空きのある会話クラスに替えてもらおう。原則1週間は受講しなければならない規則だけど、どうにか頼むしかありません。</p>
<p> </p>
<p>「何やっているの? まだ授業は終わっていないわよ」右隣の席のMがたずねてきました。<br />
「このクラスは難し過ぎて、私はついていけない。だからもう退席する」</p>
<p>「くじけちゃ駄目よ」<br />
大声を出して話に割り込んできたのは、左斜め前のEでした。</p>
<p>「誰だってはじめの頃は大変なのよ。でも踏ん張って取り組んでいけば、必ずできるようになるから」<br />
「だけどさっきグループワークをやったとき、私が出来ないせいで時間内に課題が終わらなかったじゃない。みんなに迷惑をかけるのは嫌なの」
</p>
<p>「迷惑なんて、そんなこと誰も思わないわよ」とE。<br />
「人それぞれ出来る限りで、精一杯やればいいのよ」と、いつのまにか話に参加していたJが言います。</p>
<br />家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-25945523968844511922013-03-13T11:55:00.001+09:002013-03-16T01:01:14.011+09:00第三回 : 渋井式、海外での友人のつくり方 (1)<p>ホームステイを終えた私は、バンクーバーの中心街(ダウンタウン)に位置するイェールタウン地区でコンドミニアムを借り、独り暮らしをはじめました。</p>
<p>イェールタウン地区は元は倉庫街でしたが、再開発によって生まれ変わり、洒落たブティックやカフェ、レストランなどが立ち並び、5分ほど歩いてたどりつけるヨットハーバーまでの道のりには、オーガニック食材を扱った高級スーパーマーケットがいくつかあります。都心の白金と自由が丘、さらに品川の海岸地区を足して割ったような雰囲気といったところです。</p>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-UdHOcclnv9g/UT_pm-7JKkI/AAAAAAAAA3w/kfPCFm5jX_w/s1600/maho3-1.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><img border="0" height="320" src="http://1.bp.blogspot.com/-UdHOcclnv9g/UT_pm-7JKkI/AAAAAAAAA3w/kfPCFm5jX_w/s320/maho3-1.jpg" width="205" /></span></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><div class="MsoNormal">
<span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><span style="font-family: "MS 明朝","serif"; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-fareast-font-family: "MS 明朝"; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin;">コンドミニアムのキッチン。使いやすかった。</span><span lang="EN-US"><o:p></o:p></span></span></div>
</td></tr>
</tbody></table>
<table cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="float: right; margin-left: 1em; text-align: right;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-wqL6kmthrpY/UT_pwOeGx5I/AAAAAAAAA34/Jn-Yws58CYc/s1600/maho3-2.jpg" imageanchor="1" style="clear: right; margin-bottom: 1em; margin-left: auto; margin-right: auto;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><img border="0" height="320" src="http://2.bp.blogspot.com/-wqL6kmthrpY/UT_pwOeGx5I/AAAAAAAAA34/Jn-Yws58CYc/s320/maho3-2.jpg" width="240" /></span></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: 10.5pt; mso-ansi-language: EN-US; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-bidi-font-family: "Times New Roman"; mso-bidi-font-size: 11.0pt; mso-bidi-language: AR-SA; mso-bidi-theme-font: minor-bidi; mso-fareast-language: JA; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin;">近くの海沿いの遊歩道。毎朝のウォーキングコース。</span></td></tr>
</tbody></table>
<p>引っ越しが済んだところで、翌週から語学学校に通いはじめました。学校での出会いを通じて、ヨーロッパ、南米、アジア、中東など、さまざまな地域からやってきた人々と交流を持てたのは収穫です。</p>
<p>そのうちの何人かとは、帰国後も友人として付き合いを続けています。写真で一緒に映っている友人は、E、M、Jですが(プライバシー保護のためイニシャルのみ記載)、フランス、ブラジル、ドイツとそれぞれ出身の違う彼女たちとは、トフィーノやビクトリアへ旅行に行ったり、バンクーバーの海岸で夕陽が沈むまで語り合ったりと、短くも濃密な時間を過ごしました。</p>
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-mDCN4dwNzPE/UT_p0IfS_AI/AAAAAAAAA4A/pmzG4eBJ8xw/s1600/maho3-3.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><img border="0" height="240" src="http://1.bp.blogspot.com/-mDCN4dwNzPE/UT_p0IfS_AI/AAAAAAAAA4A/pmzG4eBJ8xw/s320/maho3-3.jpg" width="320" /></span></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: 10.5pt; mso-ansi-language: EN-US; mso-ascii-font-family: Century; mso-ascii-theme-font: minor-latin; mso-bidi-font-family: "Times New Roman"; mso-bidi-font-size: 11.0pt; mso-bidi-language: AR-SA; mso-bidi-theme-font: minor-bidi; mso-fareast-language: JA; mso-fareast-theme-font: minor-fareast; mso-hansi-font-family: Century; mso-hansi-theme-font: minor-latin;">ヴィクトリア旅行。E、J、Mと。</span></td></tr>
</tbody></table>
<p>彼女たちと出会ったのは語学学校のリスニングクラスです。</br>
私が通っていた語学学校にはリスニングクラス(聞き取りレッスン)が3コースあったのですが、クラスの予約を取りにスタッフ・センターを訪れたときには、すでに初級と中級のクラスは満員でした。</br>
先生のクラスだったら席がひとつ空いているから、挑戦してみる?」と、スタッフ。</p>
<p>先生のクラスって、難しいんじゃないですか」と、警戒する私。</br>
「大丈夫、全くそんなことないわよ」</br>
というスタッフの言葉に背中を押されて、とにかく受講してみることにしました。</p>
<p> </p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-12667732938101698162012-12-14T10:36:00.004+09:002012-12-14T10:39:06.623+09:00城山三郎経済小説大賞を受賞!<p>こんにちは、渋井真帆さんのブログをサポートさせて頂いております、家計の総合相談センターです。</p>
<p>今回は、渋井真帆さんが城山三郎経済小説大賞をつい先日受賞されたのですが、今週号の週刊ダイヤモンドに、特集ページがくまれています(P128-P131)ので、特集ページを少しご紹介させて頂きます。<br />ぜひ、お近くの書店でご覧ください♪</p>
<p align="center"><img src="http://www.hoken-sc.com/blog/media/2/20121208-shibui-1.JPG" alt="渋井真帆さんが城山三郎経済小説大賞" style="border: medium none;" width="450"></p>
<p align="center"><img src="http://www.hoken-sc.com/blog/media/2/20121208-shibui-2.JPG" alt="渋井真帆さんが城山三郎経済小説大賞" style="border: medium none;" width="450"></p>
<p align="center"><img src="http://www.hoken-sc.com/blog/media/2/20121208-shibui-3.JPG" alt="渋井真帆さんが城山三郎経済小説大賞" style="border: medium none;" width="350"></p>
<p>来年、ダイヤモンド社より単行本が刊行される予定ですので、楽しみにお待ちください!<br />これから、ますますのご活躍が楽しみですね♪</p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-62388510790327019512012-10-06T15:46:00.000+09:002012-12-14T10:32:49.370+09:00第二回 : カナダの新・成長産業の味とは? (2)<p>「有機食品産業はカナダで最も成長している分野のひとつで、小売販売は年20%近く成長しているんだよ」<br />
ボニーと買い物に出かけた日、スーパーの有機食材の豊富さに圧倒されたことを晩の食卓で話したところ、早速ご主人のデイブが説明してくれました。デイブは政治、経済問題への関心が高く、彼がブログ(<a class="" href='http://blogborgcollective.blogspot.ca/' target="_blank" title='Blog Borg Collective'>Blog Borg Collective</a>)で発信する意見や見識は、地元の新聞社にしばしば取り上げられるほどのものです。<br />
「20%も! 何でそんなに成長できるの?」<br />
「まずは需要があるからだよ。調査によれば、カナダ国民の40%が有機食品を頻繁に買って、18%が定期的に購入しているそうだ」</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://3.bp.blogspot.com/-UFgNjv3ISi0/UHJPKFuW1tI/AAAAAAAAA2A/TFiz3DliLjQ/s1600/canada04.png" imageanchor="1" style="margin-left:1em; margin-right:1em"><img border="0" height="300" width="400" src="http://3.bp.blogspot.com/-UFgNjv3ISi0/UHJPKFuW1tI/AAAAAAAAA2A/TFiz3DliLjQ/s400/canada04.png" /></a><br />TVの国会中継に真剣なまなざしを送るデイブ。<br />ちなみにバンクーバーがあるBC州の消費税は12%
</div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://3.bp.blogspot.com/-wxpjST3q7F4/UHJPsFN2ZKI/AAAAAAAAA2M/bGo6Nl9ca4I/s1600/canada05.png" imageanchor="1" style="margin-left:1em; margin-right:1em"><img border="0" height="300" width="400" src="http://3.bp.blogspot.com/-wxpjST3q7F4/UHJPsFN2ZKI/AAAAAAAAA2M/bGo6Nl9ca4I/s400/canada05.png" /></a><br />長女のRebecca。ハンサム&長身なだんな様と2児に囲まれたワーキングマザー。<br />優しい心配りは母親ゆずり。キングサーモンを取り分け中。
</div>
<br />
<p>健康的な理由から、さらに環境意識の高まり、ヨガブームに惹起される自然志向などによって、ここ数年、カナダ人消費者はこれまでになく安全で環境に配慮した方法で生産された食品を求めるようになっているそうです。その需要に応えたのがオーガニック(有機)食品です。<br />
「だけど農作物は工業製品と違って、需要が増えたからといって供給が増やせるものではないのに、どうしてカナダはスムーズに増やせたの?」<br />
「カナダは有機食品の生産に向いている国なんだよ。国土が広く、気候は寒冷。人口密度は低い。というわけで害虫や病気が少ない。だから農薬の使用を減らしやすいんだ」<br />
「政府の後押し政策みたいなものは存在するの?」<br />
「もちろんあるさ。カナダにとって有機食品は国としての国際的な影響力、ひいては国力を高める重要なツールのひとつだからね」<br />
「国力?」<br />
私は目を丸くしました。オーガニックといえば私にとっては健康的で、ちょっとオシャレなイメージです。それが国際的な影響力とか国力とかの話につながってくるとは、想像もしていませんでした。
</p>
<p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://3.bp.blogspot.com/-t7Arc6tgTPw/UHJP2ZUxAAI/AAAAAAAAA2Y/5A2H8QT-EeE/s1600/canada06.png" imageanchor="1" style="clear:left; float:left;margin-right:1em; margin-bottom:1em"><img border="0" width="240" src="http://3.bp.blogspot.com/-t7Arc6tgTPw/UHJP2ZUxAAI/AAAAAAAAA2Y/5A2H8QT-EeE/s200/canada06.png" /></a>
</div>
「オーガニック食材への需要が世界中で高まっているのを背景に、カナダからの有機作物、さらにパスタ、スナック食品といった有機加工食品の輸出は急増していて、早い時期に200億ドルは超えるだろうと推定されている。このように有機食品市場は天然ガスや木材のほかにカナダの新たな主要産業になりつつあるわけだが、それを見た各国も追随したがるのが世の常というものだ。日本政府も関心を示すかもしれないね」<br />
「自国の生産者のライバルが増えるってことで、カナダにとってはマイナス影響?」<br />
「Maho、有機分野の市場がはじまったばかりなのを忘れてはいけないよ。マイクロソフト然り、だいぶ前になるがVHS対ベータ然りだ」<br />
※いろどりの美しい野菜やフルーツが並ぶカナダのスーパーマーケット。<br />
至る場所に「ORGANIC(有機)」の文字が見える
</p>
<br />
<p>「そうか、規格か!」と思ったものの、英語でなんと表現すればいいのか分かりません。急いで電子辞書を使って〝規格″を表す英単語を探します。<br />
「正解だ」デイブが満足げにうなずきます。「カナダは有機食品について厳格な規格を設けて運用しているが、政府はカナダ規格の国際的承認を得ることで、自国業界の競争力向上をはかるのはもちろん、食品の安全性、環境配慮の面で世界のリーダーになろうと目指しているんだ」<br />
その試みはほぼ成功するだろうと、デイブは誇らしそうに締めくくりました。アメリカすら手も足も出ないと(カナダ人はアメリカの影響を受けつつ、競争心も強いらしい)。</p>
<br />
<p>ボニーがデザートにとオーガニックの青リンゴを用意してくれました。手に取って、皮ごと一口かじります。カナダの政治的野心を秘めた新成長産業の味は甘く、ほのかに酸味がしました。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-hr_xmhiOlEA/UHJQKKpddyI/AAAAAAAAA2w/jAur-u17yzo/s1600/canada07.png" imageanchor="1" style="margin-left:1em; margin-right:1em"><img border="0" height="300" width="400" src="http://2.bp.blogspot.com/-hr_xmhiOlEA/UHJQKKpddyI/AAAAAAAAA2w/jAur-u17yzo/s400/canada07.png" /></a><br />ジャムにパスタソース、クラッカー、クリームetc.<br />ベビーフードまで有機(オーガニック)!</div>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-45568550742084676192012-10-05T13:03:00.001+09:002012-12-14T10:32:34.185+09:00第二回 : カナダの新・成長産業の味とは? (1)<p>2012年6月3日、生まれてはじめてカナダの地面を踏みました。 ちょうど飛行機の到着が夕暮れ時にぶつかり、数年前にTVで観たバンクーバーの美しい街並みが夕日を浴びて茜色に輝く光景を、空の上から眺めることができました。<br />
入国審査を無事終えてゲートを出ると、まず最初に大きなカナダ原住民伝統の木彫り像が出迎えてくれました。 そのすぐ手前で「Welcome! MAHO」と書かれたペーパーを手にした年輩のカナダ人夫婦が、黒髪の日本女性といっしょに立っています。ホームステイでお世話になるデイブ(Dave)とボニー(Bonnie)ご夫妻、そしてバンクーバー生活をサポートしてくれる真澄さんです。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://1.bp.blogspot.com/-pjdtkkHYwxE/UHJOlV8P_PI/AAAAAAAAA1o/Her02IEtnnc/s1600/canada01.png" imageanchor="1" style="margin-left:1em; margin-right:1em"><img border="0" height="267" width="400" src="http://1.bp.blogspot.com/-pjdtkkHYwxE/UHJOlV8P_PI/AAAAAAAAA1o/Her02IEtnnc/s400/canada01.png" /></a><br />到着後、バンクーバー空港の駐車場でさっそくphoto!</div>
<br />
<p>真澄さんについては後日詳しく紹介させていただきますが、元は日本の外務省関連の団体で仕事をしていた方で、会社経営をしているアメリカ人のご主人と10年ほど前からバンクーバーへ移り住み、ご自身でも通訳のほか、バンクーバー長期滞在や留学のためのコーディネイト会社(<a class="" href='http://twilight-traveler.com/index.php' target="_blank" title='カナダ・バンクーバーへの留学、ロングステイ、観光旅行【トワイライト・トラベラー】'>HP</a>)を経営している女性です。<br />バンクーバー冬季オリンピックが開催されたときには、日本のTV局のサポートや企業のVIPの方々の通訳で活躍されたのだとか。<br />
その彼女がコーディネイトしてくれたのが、デイブとボニー宅での短期ホームステイでした。</p>
<br />
<p>「彼らはカナダ人の典型的なリタイアメント夫婦です。どちらかといえば裕福な部類に入るかもしれません。<br />アイルランド系で父祖の代からカナダ人、郊外の美しい自然に囲まれた閑静な住宅街にある庭付きの持ち家に暮らし、同じ敷地内に長女夫婦と小さなお孫さんたちが住んでいます。 高い教育とこれまで培ってきた経験を生かして、地域でのボランティア活動にも熱心です。 日本の文化にも関心を持っていますが、日本語は話せません。滞在のはじめに夫婦と日常を過ごすことで、乗り物の利用方法や買い物の仕方といった基本的な生活手段を知るのはもちろん、北米の一般家庭の慣習や価値観にふれる機会を手にできます」<br />
と真澄さんの弁。</p>
<br />
<p>「食事も肝心です」デイブが運転する車の後部座席で、真澄さんの熱心な説明が続きます。「日本人は新鮮な野菜や果物を欲しがりますが、北米ではピザとフレンチフライポテトが食事の定番という家庭も珍しくないんです。その点、ボニーは料理上手で、健康にも関心が高いですから心配ありません」<br />
心配ないどころか、楽しみといえば3度の食事になるほど、ボニーの作る料理はプロのシェフも顔負けの美味しさでした。さらに驚かされたのは、彼女の使う食材が肉も魚も、野菜、果物、バターやチーズの乳製品、油、調味料にいたるまですべてがオーガニック製品だったということです。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://3.bp.blogspot.com/-qpMhS6IRIZ4/UHJOO7EDB6I/AAAAAAAAA1c/EiEaY6J_CK0/s1600/canada02.png" imageanchor="1" style="margin-left:1em; margin-right:1em"><img border="0" height="240" width="320" src="http://3.bp.blogspot.com/-qpMhS6IRIZ4/UHJOO7EDB6I/AAAAAAAAA1c/EiEaY6J_CK0/s320/canada02.png" /></a><br />料理上手でいつも微笑みをたやさないボニー</div>
<br />
<p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-CZ1lC1RKDcQ/UHJOxZN2yVI/AAAAAAAAA10/cc4ydrzLM4I/s1600/canada03.png" imageanchor="1" style="clear:left; float:left;margin-right:1em; margin-bottom:1em"><img border="0" width="240" src="http://4.bp.blogspot.com/-CZ1lC1RKDcQ/UHJOxZN2yVI/AAAAAAAAA10/cc4ydrzLM4I/s320/canada03.png" /></a></div>
種類も豊富でたとえばミルクならば、牛や山羊のミルク、豆乳、米乳、アーモンドミルク、ヘンプミルク(麻の実乳)が冷蔵庫の中に常備されていました。パンも小麦、ライ麦、稗(ひえ)、米、アマランサス、イースト菌有り、無しといった具合に多くの種類がストックされています。そのどれもがオーガニック(有機)製品です。わたしが一番に驚いたのは、豊富なオーガニック食材を供給するカナダの小売業と農業の存在です。日本でも健康意識の高まりからオーガニック食材がずいぶんと増えましたが、手間がかかるし値段も高くなりますから、一般的といえるまでは浸透していません。</p>
<p><a href="http://mahoshibui.blogspot.jp/2012/10/2.html" title="渋井真帆のカナダ留学日記: 留学日記:カナダの新・成長産業の味とは? (2)">渋井真帆のカナダ留学日記: 留学日記:カナダの新・成長産業の味とは? (2)</a></p>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-17309947743794206032012-08-17T10:16:00.000+09:002012-12-14T10:31:57.480+09:00第一回 : プロローグ(2)<p>会社を立ち上げて12年、40歳を迎えた自分が半年も休業して留学すると決めたとき、周囲の何人かは驚いたり、やんわり止めたりしましたが、意外にもクライアント先の企業はどこも理解してくれました。</p>
<p>実は今回の留学は2年前から計画して、着々と準備してきたものです。きっかけはTBS系の「朝ズバ」という番組に、コメンテーターとして出演したことです。 3か月ほどいい経験をさせてもらいましたが、自分の知識、経験、思考の未熟さを嫌というほど思い知らされたのも事実です。<br />
ちっともコメントができずに落ち込んでいた私のそばに、CM中、みのもんたさんがやってきてポツリとつぶやきました。もっと見聞を広めたほうがいいだろうな、と。<br />
すかさずコメンテーターのおひとりが「渋井さん、大人になって留学してみるのもいい経験だよ。 社会人経験をそれなりに積んで、自信も少しはついたが限界も思い知らされて、さまざまなことに理不尽さを感じてもいる。そうした年頃だからこそ、日本と違う環境に飛び込んでみれば大きな化学反応を自分のなかに起こせるよ」とおっしゃいます。</p>
<p>「自分の見聞を広げる必要性は痛いほど感じていますし、留学は魅力的ですが、私の年齢では仕事も、家庭も、それに資金でも制約がさまざまにあります」<br />
「すべて自分の気持ち次第ですよ。仕事でもそうだが、人生はなおさら頭ばかり使ってはいけない。頭ばかり使うと、できない理由ばかり探してしまう。<br />
だけど気持ちはそんなことをしない。技術でもビジネスの手法でも、革新的なイノベーションは『どうしてもやりたい』という気持ちから生まれる。人生も同じです。 気持ちが『やってみたい』というのなら、それに従うべきです。もちろん実現するまでに壁はある。そのときこそ頭を使って解決策を必死で考えればいいんです。 それにあなたの年頃だとまだ時間が十分ある。今すぐとがむしゃらにならずに、2年先、3年先の実現を見据えて準備すればいい」</p>
<p>資産運用と同じですよ、とその人は笑って肩をすくめました。</p>
<p>私は自分の気持ちに問いかけてみました。時間がかかりましたが、心がもとめる人生をクリエイトしてあげようと決意しました。 どこかで日々に飽きていて新しい挑戦を望んでいたのに、変化への不安や惰性が、一歩を踏み出す勇気を妨げていたのです。<br />
その頃の私は個人向けの事業と法人向けの研修事業を手掛けていたのですが、まずは法人向けに一本化しました。 思い切りのいる決断でしたが、おかげで時間をねん出することができました。ずっと突っ走ってきて、新たなインプットをする必要があったのです。とくに大学受験以来、まるきり避けてきた英語と格闘しなければなりませんでした。就職内定時の抜き打ちTOEICのスコアが380点という私にとって、これは頭の痛い問題です。</p>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-ifVSlwMYstI/UC2bRlRkYFI/AAAAAAAAAwE/wq7uY6zBlS8/s1600/RIMG0134.JPG" imageanchor="1" style="clear:left; float:left;margin-right:1em; margin-bottom:1em"><img border="0" height="240" width="320" src="http://2.bp.blogspot.com/-ifVSlwMYstI/UC2bRlRkYFI/AAAAAAAAAwE/wq7uY6zBlS8/s320/RIMG0134.JPG" /></a></div>
<p>それから2年、40歳になった私はついに計画を実行に移しました。3年先を考えていたのですが、3.11の地震が私の気持ちを後押ししました。 地震の起きた夜、ようやくついたTVの画面の向こうには、母の故郷であり、私が生まれた場所でもある気仙沼市が炎に包まれている光景が映し出されていました。 とめどなく涙があふれました。<br />
それと同時に、しっかり生きないといけない、背筋をきちんと伸ばして、授かった人生を後悔のないよう送っていこうと心に誓いました。逝ってしまった人たちのためにも。<br />
こうして私の大人の留学がはじまりました。スキルはもちろん、見聞を広げるという意味では、遊学のほうが言葉としてふさわしいかも知れません。 これから週2回のペースで留学エッセイを連載していきますが、グローバル人材という言葉が巷を飛び交っているこの頃、自分の中のなにかを変えたいと思っている〝あなた″の頭と心をやんわり刺激するような、異文化コミュニケーションあり、キャリアあり、マネーありといった盛りだくさんの内容をお送りしていきます。 ぜひお楽しみください。</p>
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<a href="http://4.bp.blogspot.com/-FpA5qF1N03g/UC2bLPWAEzI/AAAAAAAAAv4/QqYoTTUibt8/s1600/RIMG0217.JPG" imageanchor="1" style="margin-left:1em; margin-right:1em"><img border="0" height="300" width="400" src="http://4.bp.blogspot.com/-FpA5qF1N03g/UC2bLPWAEzI/AAAAAAAAAv4/QqYoTTUibt8/s400/RIMG0217.JPG" /></a></div>
家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-8159009490418414545.post-63645779389874175642012-08-16T13:02:00.000+09:002012-12-14T10:32:16.766+09:00第一回 : プロローグ(1)<p>突然、携帯電話が鳴りはじめました。10秒、20秒、30秒……無視するつもりでしたが、留守番電話の設定をし忘れたのか陽気な音楽はいつまでも止みません。相手もけっこうしぶとい。ついに根負けして、布団から腕を伸ばして着信ボタンを指でさぐります。</p>
<p>「やっと出てくれたー」</p>
<p>耳に入ってきたのは、友人のはつらつとした声。だいぶ長いこと会っていないから、久しぶりに飲みに行こうと一方的にまくしたてます。<br />
「気がついたらもう一年の半分が過ぎていてびっくりよ。仕事やりくりするから、とにかく六月の末に飲みに行こうよ」</p>
<p>「悪いけど、わたし無理」<br />
「そんなに忙しいの?」彼女の声が鋭くなります。管理職になったせいか、近頃は心なしか声にドスがきくようになったかも。「何とかしなさいよ」<br />
「どうしたって無理、ごめん」私は眠い目をこすりながらこたえます。</p>
<p>「あんた、もしかして居眠りしてたでしょ」<br />
こんな日が昇っている時間に昼寝ができるなんて、フリーは気楽でいいねと、彼女がちくりと皮肉をいう。
「仕方がないよ、こっちは真夜中なんだから」</p>
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<a href="http://2.bp.blogspot.com/-Q7gGZdooI8M/UCxwrHi7i1I/AAAAAAAAAvk/wmRxOGa1FGo/s1600/RIMG0110.JPG" imageanchor="1" style="clear:left; float:left;margin-right:1em; margin-bottom:1em"><img border="0" height="240" width="320" src="http://2.bp.blogspot.com/-Q7gGZdooI8M/UCxwrHi7i1I/AAAAAAAAAvk/wmRxOGa1FGo/s320/RIMG0110.JPG" /></a></div>
<p>「こっち? 今、どこにいるの」<br />
「バンクーバー」<br />
「バンクーバーってどこだっけ? そうか、タイの首都だ!」<br />
それはバンコクです。<br />
「バンクーバーだってば。英誌『エコノミスト』が実施している世界でもっとも住みやすい都市ランキングで、5年連続1位に輝いているカナダ西海岸の都市よ」</p>
<p>「いつから滞在しているの?」<br />
「到着したのは6月3日」<br />
「いつまでいるの?」<br />
「半年間。留学することにしたの」<br />
ほんのちょっと間が空いて、すぐに耳が痛くなるほどの声が電話口から響きます。</p>
<p>「仕事は? どうしたのよ」<br />
「半年の間、休業することにしたわ」<br />
「旦那も一緒?」</p>
<p>そうはいきません。彼は日本に残って仕事をしています。<br />
「寂しくないの?」<br />
そんなはずないじゃない、と叫びそうになるのを慌てて押しとどめます。真夜中ですし、下の階にはホームステイ先のリタイアしたカナダ人夫妻が眠っています。それにしても結婚して17年、はじめて離れて暮らすことになったわけですが、正直を言うとこんなに寂しい気持ちになるとは予想外でした。一緒にいるときは口喧嘩ばかりだったのに。そういう意味では夫婦仲が微妙なときは、海外留学別居がおすすめかも知れません。かといってウチの夫婦仲が険悪なせいで留学したわけではないので、あしからず。
</p>
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<a href="http://1.bp.blogspot.com/-tWSgLTDvZ0Q/UCxwbC0iQxI/AAAAAAAAAvY/t8L9JSpES-E/s1600/RIMG0203.JPG" imageanchor="1" style="margin-left:1em; margin-right:1em"><img border="0" height="240" width="320" src="http://1.bp.blogspot.com/-tWSgLTDvZ0Q/UCxwbC0iQxI/AAAAAAAAAvY/t8L9JSpES-E/s320/RIMG0203.JPG" /></a></div>
<p><a href="http://mahoshibui.blogspot.jp/2012/08/2.html" title="渋井真帆のカナダ留学日記: 留学日記:プロローグ(2)">渋井真帆のカナダ留学日記: 留学日記:プロローグ(2)</a></p>家計の総合相談センターhttp://www.blogger.com/profile/09288324135566976256noreply@blogger.com